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出光、日本でバイオナフサベースのエチレン生産を検討

出光興産と三井化学が千葉県のエチレン工場を統合し、同工場でのエチレン生産をさらに最適化すると発表した共同プレスリリースには、将来のエチレン生産が少なくとも部分的にはバイオナフサとケミカルリサイクルされた原料に基づくものになるかもしれないという示唆が隠されていた。

出光は日本有数の石油精製会社で、千葉工場で持続可能な航空燃料(SAF)を生産する計画だ。従来の化石燃料由来のナフサから、持続可能な航空燃料(SAF)事業の副産物として生成されるバイオナフサに切り替えるほか、2025年度に稼働開始予定の施設で使用済みプラスチックのケミカルリサイクルから得られるナフサも活用する。出光と三井化学は、ポリオレフィン製造会社プライムポリマーの合弁パートナーである。

「統合」は生産資産の閉鎖を意味する日本語の婉曲表現であり、今回の発表はまさにその通りだ。出光と三井化学は2010年4月に合弁会社「千葉ケミカルズ製造有限責任事業組合」を設立し、この敷地内で2基のクラッカー(出光の37万トン/年クラッカーと三井の55万トン/年ユニット)を共同で運営する。小規模な方は、同年4月から始まる2027年度までに閉鎖される予定だ。

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