旭化成は、カナダのオンタリオ州ナイアガラ地方のポートコルボーンに、以前に発表した統合型リチウムイオン電池(LIB)セパレーター工場を建設すると発表した。新しい製造施設は、旭化成バッテリーセパレーターカナダとして運営され、製造および建設分野で高度なスキルと高給の雇用を生み出すことが期待されている。商業生産の開始は、現在2027年の予定である。
拠点発表会に出席した旭化成株式会社代表取締役社長の工藤幸四郎氏は、「電気自動車とそれを動かすリチウムイオン電池の需要が高まり続ける中、当社はカナダに初のHipore™湿式リチウムイオンセパレータ製造施設を建設することを熱望しています。ポートコルボーンの豊富な再生可能資源、熟練した人材、そして強力な地元コミュニティの支援に支えられ、当社はこの施設を通じて、この地域のパートナーや北米の自動車市場全体に、より良いサービスを提供できるようになります。」と述べました。
画像提供:旭化成
ポートコルボーン工場で生産されるHipore湿式プロセスセパレーターは、EVやその他のエネルギー貯蔵アプリケーションで使用されるLIBの最も高度にエンジニアリングされた重要なコンポーネントの1つです。
旭化成は2024年4月25日、カナダの新施設に年間約7億平方メートルのHipore™セパレーターを設置するため、初期投資として約1,800億円(15億6,000万カナダドル)を投資すると発表しました。
旭化成は、オンタリオ州政府の投資誘致機関であるインベスト・オンタリオを通じて同州政府からこのプロジェクトに対する支援を受けるほか、連邦政府の新たなクリーンテクノロジー製造投資税額控除(ITC)の恩恵を受けることになる。
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